七福神は案外ムレに弱い — 5月の梅雨入りに呆然とする多肉たち

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5月29日、これからしばらく雨だよな、と天気予報で覚悟はしていた。
水飛ばし用に念願の充電式エアーダスターも注文し、準備万端配達待ち。
なのにこのタイミングで東海地方梅雨入りだって⁉

前回までの雨の日と明らかに湿度が違う。むわっとした重苦しい空気が肌に(多肉の肌にも)べたついてくる。多肉たちは呆然としているだろうけれど、私は唖然としている。まだ5月だぜ!

4月から早くもジュレは出始めていた。発根が不十分な小苗たち。特にアガボイデス系とか。で、数日前には七福神の大き目に異変が。幹立ちした根元にぐるりと子株がつき、なかなかカッコよく育っていたのに。その親部分の頭が一部変色し、さわるとはらはらと葉が落ちる。とりあえず傷んだ葉を取り除きベニカスプレーして様子を見ていた。

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翌日にでも対処すればよかったのだが、忙しくて手当てする時間がなかった。さて、と今日見ると明らかに腐敗は進行しており、頭は全滅。子株をひとつ救えただけだった。緊急手術すべきだった。猛省。でも、去年幹が黒くなっていたので、ヤバっとカットした七福神、問題なかったしなぁ。

七福神は一般的に丈夫な多肉と言われている。地植えにも耐えるという。私もこの春から地植えに挑戦している。ずぶ濡れになってロゼットに水がたまったままでも、今のところすくすくと生長中(このあとは分りませんけどね)。

なのに、ベランダでちょっと濡れた程度なのに、鉢組がコロリと逝くなんて。去年も一鉢やられたけれど、さんざん雨ざらしにした後のことで、しかもすぐに処置したので最小限の痛手で乗り越えることができた。何が悪かったかな、今年…。

ジュレ注意報第一弾は4月の急な暑さ。植え替え後まだ根を張っておらず、暑さに慣れていない状態でいきなりの夏日。しかもそれが水あげた直後だったり。

この時点での痛手は、去年ダメにしたルノーディーンのリベンジ株。抜き苗での購入は相当注意が必要と改めて思い知った。救いは近所のホームセンターで鉢植えを一つ購入していたこと。こちらは植え替えもせずにいて、一応元気というかひたすら葉がでかくなってそれがむしろ不安というか。水はけのよい土(と鉢)に植え替えたほうが良かったかもしれない。

それはさておき、今年はジュレ被害を減らしたいと思っていたのだ。で、夏までに根の張る時間をなるべく長くするべく、植え替えは早めに済ませ、大丈夫そうなものは秋に回すことにした。

なんとか主なエケベリアは3月中にできた。でも小苗のうちアガボ系の一部はそれでもダメだった。たぶん根張りに時間がかかるからだろう。順番として根の張りにくい小苗を一番早く植え替えるか、もしくは秋に持っていくよう調整するとか。試行錯誤はまだまだ続く。

あと土の問題もある。今年は混ぜ込む培養土を変えている。軽いココヤシ系は同じながら、少し値の張るブランド培養土で、「根張りを良くするフルボ酸、緩効性IB肥料、花付きを良くするリン酸、微量要素を補い肥料成分の吸収を高める腐食ミネラルを配合」というもの。某生産者さんおススメだったので試しに使っている。確かに育ちは良いし、花芽もたくさんついた。紅葉もイイ感じ。あとは皆元気に夏を越してくれればほぼ満点。

ただし、どうやら、七福神は別らしい。水好きだし、当然この培養土も多めにしていた。もっと少なくて良かったか。土のせいか、雨のせいか、丈夫というのでそれほど気を遣わずにいたのが悪いのか、いまいち判然としない。案外ムレに弱く、見た目&評判とは違って、思いのほか繊細なヒトなのかも。そういえば、夏調子を崩すから秋に植え替える、というタニラーさんがいたっけ。

いずれにしろ、引き続き要観察に変わりはない。冬に水を控えるコツが少しわかってきたけれど、それが夏の水のあげ方切り方に応用できるかどうか。去年に比べて量が増えているので、細かに目が行き届くかどうか。水やりは量からいってもサッと腰水がよさそうだけれど、私の腰がその作業に耐えてくれるかどうか。

梅雨入りが早いということは、梅雨明けも早いかもしれない。そのあと来るのは長い猛暑。去年は遮光とゲリラ豪雨に右往左往したんだっけ。毎年夏になると多肉を全部捨てたくなるという人がいて、その言葉に激しく同感する夏だった。多肉たちはビロンと葉や茎をのばし、人間にもうだうだと疲れがたまり、楽しくない。

それを何とか打開したくてブログを始めた。まあぼやく場所が欲しかったんですね。9月に入り、胴切りした徒長苗が根付き始めると、夏のウンザリ感も秋晴れ状態に復活し、順調に多肉は可愛くなり、同時に増殖も復活。さて今年の夏はどう多肉たちに、そして私に来るのか。

観察と試行錯誤、失敗とリベンジ、経験と慣れが積み重なっていく。多肉を眺めたり世話したりしているとき、波のように満ち引きする、この幸せな感じを忘れずに、夏よ来い!

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もうひとつの大株。こちらも頭の片側だけ下葉が落ちている。根元の群生で風通しが悪くなっているのも気になる。はずすか…。

 

 

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