梅雨対策も夏対策も、トライ&エラーを繰り返さないと我が家の環境の最適がわからない。
それにはメモっておかないとあっというまに忘れてしまう。
2021年 初めての夏越し
去年のこと、覚えているだけでも書いておこう。
「風通しの良い半日陰」と言われても、あまりに抽象的過ぎてどうしたらいいのかわからず。とりあえずベランダに日よけシェードを設置。次に我が家で一番風が通る通路脇ベランダ下に棚を置き、半分半分で様子を見ることにした。
このベランダ下、日当たりがよろしくない。雨が降ればずぶぬれになる。また去年の夏はしょっちゅう夕立がきて、そのたびにあわててとりいれるのが大変。それで可動式を考えた。一輪車にトレーを乗せ、天気が良ければ木漏れ日の下に置き、雨が降ったら通路に避難させる。
1年前は一輪車一台の数しかなかったんだなあ。しみじみ。それなりに面倒だったけれど、あまり苦にならなかった。ただ、雨が多かったり、台風だったりして通路中にいることが多く、かなり徒長してしまった。
この一輪車の写真、友達に送った記憶があるんだけれど、いくら探しても見つからない。いろんな意味で写真は大事だと反省。これからはもう少しマメに撮るようにしよう(自信ないけど)。
ベランダ遮光のほうはそれほど徒長しなかった。またジュレも想府恋とワルシャワの二株だけ。想府恋は全滅だったけれど、ワルシャワは子株を外してあった。
センペルビウムのなかではダントツに蒸れに弱いワルシャワ。糸巻状の葉の中に水が入って熱せられるとあっという間。
2022年 去年と全然違う!春先からジュレ続出
3月末にいきなりエボニーがダメになってあせった。まだ小苗で弱かったか。
続いて4月初めにソルリン。きれいに色づいているのを、おかしくない!? とまず疑わなければいけなかった。水やり後の飛ばしが不十分だったか。葉がみっしりしているのが要注意。痛恨のひと株。
その後4月だけでシャンパンとジャイアントピンクがやられた。いきなり暑くなる日があったのだ。なのに不用意に水をあげてしまった。まだ暑さに慣れていない時期、もっと慎重になるべきだった。
と反省しながらの5月にも被害が続出。マディバ、マローム、サバリナ、ホワイトワン、ブルーヘロン。
ホワイトワンは届いて3か月の小苗で保険株もなし。その他は葉挿しが成功したり、カットした頭が生き残ったりして養生中。だんだん異変に気付くのが早くなり、動揺もしなくなり、気づいたら即カットして傷んだ茎の黒い部分を切り取る。それで生き残り率が上がった。
あとエッグタルトにバラバラ事件発生。木立した株、少し葉の色が変? と触ったらハラハラハラリと緑葉も落ちてしまう謎。でも、残った部分をカットして挿したらついたようで、後に茎からも発芽し、三株に増えてしまった。
ここでちょっと考えた。去年と今年の違いは天気だけではない。はっきりと心当たりがある。土と鉢を変えたのだ。去年は素焼き鉢に鹿沼と日向土主体で、ピートモスやバーミキュライトなんかを少し入れていた。鉢も土も超水はけが良い。これだとセンペルビウムやセダムには水はけが良すぎる、と気づいたのが今年の初めくらい。
それで春の植え替えから培養土も混ぜることにした。エケベリアの肉厚は少な目で、七福神のような薄葉とセンペルは少し多め、セダムは更に多めに入れる。ついでに鉢はスリット鉢主体に変更。これで成長具合はなかなか良かったのだが…。
培養土は水持ちが良いだけでなく雑菌がついていたりする。去年の配合はほぼ無菌の土なので、それでジュレも少なかったのかもしれない。Youtubeなど見てみると、このタイミングで殺菌剤をまいている人がいた。それではとベニカXネクストを一度散布してみる。
加えて、株元に鹿沼を足してウォータースペースを埋め、その際ベニカの顆粒を撒いてみた。これで菌と虫の両方の予防ができるはず。
これが良かったのか、あるいは水飛ばしをていねいにしているからか、はたまた多肉たちが暑さに慣れてきたのか、6月7月はぐっと少なくなった。6月がティッピー、7月がFiaryGodとドイツシャンパンとノデュローサ。ドイツシャンパンは何とか持ち直すかと様子をみていて、みすみすダメにしてしまった。
この見極めが難しい。プレリンゼの下葉が蒸れたのでさっさとカットしたら、茎は全く問題なかった。丈夫な種、丈夫な個体があるんだね。でも、放っておいたら広がったのかもしれない。今年の夏はいっぱい授業料を払ってる気がする。全滅4,保険株あり5、術後養生中&葉挿し成功6、かな。
この他にも、もりもり増えていたパリダムとパープルヘイズ、センペルも一鉢ダメに。残った株から増えるから痛手は感じないものの、雨ざらしもへいき~、と油断するのにも程度がある。
でも、今年蒸れたのはほとんどがエケベリア。雨ざらしなどせずに注意してたのに。エケ株がどんどん増えた分、去年より蒸れ率が上がった感もあるな。
来年に向けて
- 春先の温度急上昇時は水やりに注意。
- 土の配合を見直す。
プロトリーフの軽い培養土を検討中。以前観葉植物に利用したら、水はけが良すぎて全然成長しなかった土。種類によってピートモスや赤玉、燻炭を足そうかと。 - 春の植え替え時、株元化粧土は鹿沼(or 赤玉)にし、ベニカの顆粒を入れる。その後土が減ったら足し、ウォータースペースをつくらない。ベニカ顆粒は適宜追加する(オルトランは殺虫にはなるけど殺菌にはならない)。
- なるべく早く異変を見つけ、処置する。
- 遮光のタイミングを逃さない。
- 暑くなる前にベニカXネクストスプレーを散布するべきか?
5の遮光率とネットについては要検討。
6は、アガベの炭疽病用に買ったベンレートのほうが良いかもしれない。とはいえ、農薬散布には若干抵抗がある。木酢ニーム液なんかどうだろうと最近買ってみた。撒いてみた。週一に撒けというが、続けられるだろうか…。
ところでニームや木酢液、無農薬栽培の鉢物や野菜に利用する例はあれど、多肉にも有効なのかどうか。多肉はとにかく見栄え重視なので、どうしても薬剤に傾くのはわかる。けれども、ググっても一件もヒットしないってどうなのさ。多肉好きにナチュラリストはいないのか⁉(観葉植物にはありそう)
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