うちの d’Echeveria デケベリア① — クイーンは誰? 高砂の翁

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存在感あふれるデカ・エケベリアを、勝手にd’Echeveria と呼ぶことにした。
ベランダの一等地にいくつかローテーションで置いている。これらのうち、クイーンはだれだろう?

季節ごとに表情を変えるし、なかなかひとつを選べない。カンテはエケベリアの女王と呼ばれる割には、あまり一等地に登場しない。特に夏とか(たぶん冬も)、葉はシワシワと枯れて全体のバランスも美しくない。

そこへいくと、高砂の翁は年間を通して安定している。フリフリもふちのピンクも華やかで、どんどんでかい顔になっていく。というわけでずっと一等地のド真ん中をキープしている。

デケベリア達(22/08/04)
デケベリア達(22/08/04)

最初から結構ドヤ顔をしていた。去年の10月、生産農家直売所の4号ポットで、札無しで、確か398円。まだ一年もたたないのにさらにデカくなり、8月初め、花わたり23センチくらい。とってもお買い得感がある。

こんなふうに和名がついているのは、古くから流通している元気な普及種。神経質にならずに育てられるのも高ポイント。庶民派の貫禄女王と位置づけよう。

それにしても違和感があるのは翁という名づけ。小高い丘はいい。でも何で年取った男性? 翁なんて能狂言の世界の呼び名じゃないの? そんなに古くから普及してると言いたいのか。 でもな、もう少し華やかな、あでやかな名前にしてくれてもよかったんじゃない。

お仲間にはパーティードレスとか、イブニングドレスとか、マリーンサンセットとか、それふうの名前がつけられている。ま、そんなちゃらちゃらとは別格、という感じはする。それに、フリルをまとうピンクのおじいさま、もまたあり?

高砂の翁(22/08/04)
高砂の翁(22/08/04)

能の「高砂」、名前は聞いたことがある。目出度い、縁起の良いお話という印象。調べてみた。なるほど、主人公は清らかな装いの仲睦まじい老夫婦か。しかも老人は、高砂の浦(兵庫)の海岸の樹齢千年の松の、老女は住吉明神「相生の松」の化身。松は動けない。離れて暮らしながら、だから老夫婦に化身して高砂の浦で会っているのか。

月の浦の船出のシーンとか、大明神が長寿と平安を祝福して舞い踊るシーンとか、幽玄で豪奢で厳かな世界が広がる。パーティードレスもマリーンサンセットもそれなりに風景は浮かぶけれど、「高砂」にはストーリーの広がりがある。

で、名前。舞ってるイメージが膨らんでしまった。これから「高砂の舞」と呼んでしまいそう。

 

参考サイト

エレガントなドレスで美しさを競うフリル系エケベリア

the 能.com > 演目:高砂(たかさご)

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