前にも書いたけれど、コーデックス系はあまり好きではない。なのに見たらいいなと思う不思議。
今年の春、花粉症の薬をもらいにかかりつけ医に行った。その診察室にいたのだ。一目見てカッコイイと思った。部屋に窓はなく、光は葉の少し上に鎮座するLEDライト。植物用のライトを見るのも初めてで、医師は、太陽と同じらしいよ、と教えてくれた。
一か月後の通院日、やっぱりいいなあと思い名前を聞いてみた。えーとね、と医師は引き出しから紙を取り出し、パ、パキポディウム、ラ、ラメレイ、と読み上げてくれた。忘れないように、ラメレイ、ラメレイとつぶやきながら帰宅し、手持ちの本で確かめた。よし!

ゴールデンウィークに、車で一時間かけて多肉販売会に出かけてみた。某多肉植物愛好家団体が主催するイベントで、ハオルチアとアガベ、コーデックスがすごく充実していた。ナントカ賞を取ったアガベの展示など実に立派で、目の保養になった。平気で5-6万までいくセリも主流はアガベで、立派な株と売れていくスピードの速さと、足元に置いた段ボールに次々と落としていくツワモノどもにしばし見とれてしまった。会員になると交換会に参加できるらしいが、私のようなヒヨッコには遠い世界に思えた。
会場には業者や会員が出店していて、パキポディウムも売られてはいた。けれど先日見た診察室の姿に匹敵するものがない。LEDライトのおかげか、そのラメレイはスキッと真っすぐで、頭の葉の出方も実にスマートだったのだ。で、買ったのはワンコイン前後のカリシアとセンペルビウム。
少し物足りなくて、帰り道に園芸店に寄った。そこそこ多肉やアガベ、コーデックスも置いてある店。ここにお手軽値段(ツーコイン)ですっきり姿のラメレイがいた。出会いってあるもんだね。
マダガスカル原産のキョウチクトウ科。確かに、ネットで見る花はキョウチクトウに似ている。夏型とあって、同じ顔になって夏をしのいでいるエケベリアと違い、トゲトゲの茎とツヤツヤの葉を嬉しそうに伸ばしている。この葉っぱ、冬は枯れてしまうらしい。置き場所は紅彩雲閣の隣、遮光の軒下。水やりは鉢がかわいたらたっぷりと。水やりをし忘れて、吹き込む雨に取り込まずにいたり。

調べてみると、ラメリーも大きくなる種類らしい。花は大株にならないと無理そう。自生地では5-6メートルにもなるとか。楽しみなような、怖いような。
参考サイト
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